家庭教育学級
　

【実施日】　平成２７年６月１１日（木）
【テーマ】　「目の見えない人の生活ってどんななの？」
【講　師】　視覚障害者総合支援センターちば　　石川　龍美　氏
 　生まれつき盲目でありながら，自立して一人暮らしをしている石川氏に，日々の生活をどのように過ごされているのかを話していただきました。料理は素材を炒める音や臭いで出来具合を感じ取る事，白杖を使い危険を察知する事，野球観戦が好きで，ボールがミットに入った瞬間の音や観客の声援で試合の動向がわかる事等，目が見えないことを補うため，様々な感覚器官を研ぎ澄ませて生活されていることを知りました。また，目の見えない人の手助けをする際には，「今，手助けが必要なのか」「何をしたらよいのか」等，まず尋ねることが大切であることを学びました。言葉によるコミュニケーションが，相手を思いやること，人格を尊重することにつながることに気づかされました。また，石川氏が自立できるまでに育て上げたご両親の愛情の深さと信念に敬服し，家庭教育がいかに重要であるか，子育ての大切さを再確認し，保護者の方々も真剣に講話に耳を傾けました。
　 講演後は質問をしようと児童が大勢挙手しました。石川氏の温かな人柄から親しみを感じ，講演内容にも興味・関心を高めたことがうかがえました。
 　教育振興会役員の運営により，家庭教育に役立つ方策を参加者が共有し，家庭でしっかりと子ども達を育む意識を高める事ができました。