千葉県夷隅郡
大多喜町立西小学校


  令和6年4月9日 西小学校入学式

 5月15日 6年生「ファンタジースプリングス」へ行こう!

 5月19日 夷隅郡市小学校陸上競技大会 国際武道大学陸上競技場

 6月1日(土) 西小運動会 

 7月1日 6年生 国会議事堂

 7月3日 西小がツバメの学校として日本野鳥の会より感謝状(千葉県初受賞)

 7月4日 6年生 大多喜高校の茶道の先生による歴史授業
 
 7月18日 6年生 卒業アルバム用写真撮影

 9月2日 新しい仲間 全校児童75名に! 一緒にがんばろう!

 9月17日 1年生校外学習 苅米牧場 

 9月25日 ポップコーンの収穫 2年生 生活科
 
  9月25日 いすみクリーンセンター校外学習 4年生
 
 10月 1日 ミニバスケットボール壮行会


 10月 2日 1地区ミニバスケットボール大会 
 
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田代滝(たしろだき)の機織り娘(はたおりむすめ)

   田代滝(たしろだき)の機織り娘(はたおりむすめ)

 
 むかしむかしのことだ。西畑(にしはた)の田代(たしろ)に、与作(よさく)という腕(うで)のいい木こりが住んでいた。
 ある日、田代滝で木を伐(き)っていると、手を滑(すべ)らせて斧(おの)を滝壷(たきつぼ)に落としてしまった。与作は裸(はだか)になると滝壷に飛び込んだ。 あちこちさがしていると、機織りをしている娘が目の前にあらわれた。斧は機織(はたお)り機のそばに落ちていた。娘に返してくれというと
「わたしのことをだれにも話さないと約束してくださるなら、返しましょう」というではありませんか。
「わかった。だれにも話さない」というと、斧と一緒に錦(にしき)の反物(たんもの)と竹串(たけぐし)に刺(さ)した魚をたくさんくれた。 娘はこの世の者とは思われないほど美しかった。家に帰ってみると、反物は川藻(かわも)で、魚は笹(ささ)の葉(は)であった。
 翌日、与作はまた田代滝に行った。そして、わざと斧を滝壷に落とすと、昨日と同じように滝壷にもぐった。娘は
「また、おいでくださると思っていました」
とほほ笑みながら言った。与作は天にも昇(のぼ)る思いであった。

 
 それからというもの与作は毎日、田代滝に行って娘と逢(あ)った。
 ところが与作はげっそりやせてきた。光明寺の和尚が与作の人相を見ると、死相があらわれているではないか。話を聞くと、与作は田代滝での不思議な話を語った。
「あの滝壷の主は白い大蛇だ。おまえさんは白い大蛇に精気(せいき)をとられている。このままだと死んでしまう」
与作はびっくりした。
「し、し、死ぬ。どうしたらいいのでしょうか」
「お経を唱えるしかあるまい」
 翌日、与作と和尚は滝壷に行った。与作を滝壷のそばに座らせお経を唱えた。すると与作は何者かにあやつられるように滝壷に入り始めた。 水の中からは美しい娘があらわれ手招きした。その瞬間、和尚は「喝(かつ)」と叫んだ。すると、娘は白い大蛇に変わって滝壷を泳ぎ回っているではないか。
「見たか。あれが娘の正体だ」
(うそだ。あの娘が大蛇なんてうそだ)与作は心で叫んだ。

 
 与作は翌日また滝壷に行った。
すると滝壷の水面が波立ち白い大蛇があらわれた。大蛇は与作に巻きつくと滝壷深く沈んだ。和尚がなおも祈り続けると、与作は半死状態で浮き上がってきた。 滝壷には蛇の鱗がたくさん浮かび、キラキラ輝いていたとさ。
                                                     おしまい
(斉藤弥四郎  ふるさと民話さんぽ「広報おおたきNo.430」より)
(大多喜町)