千葉県夷隅郡
大多喜町立西小学校


  令和6年4月9日 西小学校入学式

 5月15日 6年生「ファンタジースプリングス」へ行こう!

 5月19日 夷隅郡市小学校陸上競技大会 国際武道大学陸上競技場

 6月1日(土) 西小運動会 

 7月1日 6年生 国会議事堂

 7月3日 西小がツバメの学校として日本野鳥の会より感謝状(千葉県初受賞)

 7月4日 6年生 大多喜高校の茶道の先生による歴史授業
 
 7月18日 6年生 卒業アルバム用写真撮影

 9月2日 新しい仲間 全校児童75名に! 一緒にがんばろう!

 9月17日 1年生校外学習 苅米牧場 

 9月25日 ポップコーンの収穫 2年生 生活科
 
  9月25日 いすみクリーンセンター校外学習 4年生
 
 10月 1日 ミニバスケットボール壮行会


 10月 2日 1地区ミニバスケットボール大会 
 
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妙厳寺の枕飯

妙厳寺(みょうごんじ)の枕飯(まくらめし)


 1
 むかし、むかし、平沢(ひらさわ)の妙厳寺(みょうごんじ)の麓(ふもと)におばあさんが一人.で住んでいた。貧(まず)しかったがたいそう信心深(しんじんぶか)かった。
「こうして、健康で働くことができるのも、お祖師(そし)さまのおかげだ。ありがたいことよ」
と、照る日も降(ふ)る日も炊(た)いたばかりのご飯(はん)と、季節の花を持って妙厳寺の祖師さまにお参りをした。
 帰りには
「拝(おが)ませていただきありがとうございました。きょうもいい日になりますように」
と、お坊さん達にお礼のことばをかけながら、坂道を帰って行った。

 2
 ある春の晴れた日の朝だった。
「おばあさんが今朝は、まだ見えないんですが」
「どうかされたかね。早起きのおばあさんが・・・」
小坊主達の話を聞いた住職(じゅうしょく)は
「だれか私と一緒(いっしょ)におばあさんのようすを見に行きましょう」
と、小坊主を連(つ)れておばあさんの家に行ってみた。すると、雨戸がまだ閉(し)まっているではないか。
 鍵(かぎ)などかけないおばあさん、すぐに戸は開いた。おばあさんは布団(ふとん)の中に寝ていた。静かな穏やかな顔で寝ていた。 そして、枕元にはおばあさんが毎日使う茶碗(ちゃわん)に飯(めし)が盛(も)られ、そばに線香(せんこう)が手向(たむ)けてあった。
 おぱあさんは亡くなっていたのだ。住職は小坊主に言った。
「見なさい。枕飯(まくらめし)が…」
「おばあさんは一人暮らし。いったいどなたが・・・」
小坊主が不思議そうにたずねると
「お寺のお祖師さまだよ。一人暮らしのおばあさんをふびんに思われて・・・、いや、毎朝お祖師さまに朝飯を供えて下さった、そのお礼だ。お祖師さまがお礼に供(そな)えて下さったのだ」

 3
 庭に咲く菜の花にチョウがひらひら飛(と)び交(か)っていた。
 その後、この妙厳寺は『枕飯(めしまくら)の霊場(れいじょう)』と呼(よ)ばれ、大勢(おおぜい)の参拝者(さんぱいしゃ)でにぎわったと。
                                                     おしまい

(斉藤弥四郎  ふるさと民話さんぽ「広報おおたきNo.439」より)
(大多喜町)